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【映画】のぼうの城【あらすじ・ネタバレ】

周囲を湖に囲まれた浮城とも呼ばれる忍城の領主・成田氏一門の成田長親は、民から「でくのぼう」を略して「のぼう様」と呼ばれ親しまれていました。
天下統一目前の豊臣秀吉は、関東最大の勢力北条氏の小田原城を落城しようとしていました。
北条氏政は関東各地の城主に籠城に参加するよう命令しました。
支城の一つであった忍城主で氏長は、北条氏に従うように見せかけ、裏で豊臣秀吉への降伏を内通して籠城作戦に参加していました。

石田三成は、成田氏がすでに降伏を決めていることを知りながら、戦を仕掛けようとあえて傲慢な態度の軍使長束正家を使者として遣わせました。
まんまと策略にはまった総大将の成田長親は、豊臣秀吉と戦うことを宣言してしまいました。
氏長より降伏を聞かされていた重臣たちは混乱しましたが、覚悟を決め戦うことを決意しました。

石田三成率いる2万超の軍に、農民を含めても3千強の成田長親勢で戦わなければなりませんでした。
成田長親には武勇も智謀も持たない男でしたが、他人に好かれる才能があり、民からは異常なほど人気がありました。

地の利を活かし成田長親率いる忍城側の圧勝でしたが、業を煮やした石田三成は近くを流れる利根川を利用して水攻めを行うことを決めました。
延長28キロメートルに及ぶ石田堤を建設し、忍城は城下を含めて全て水に沈んでしまいます。
それに対する成田長親の策は、城を囲む湖に船を出して敵兵の前で田楽踊りを披露することでした。
成田長親は、田楽踊りを披露することで自らが犠牲になり戦を終わらせようとしていたのです。

石田三成の指示で雑賀衆が、楽踊りを踊る成田長親を狙撃しましたが成田長親は一命を取り留めました。
成田長親が撃たれたことと、耕していた水田を台無しにされた怒りから石田堤を壊す者が現れ、ついに水攻めは失敗に終わりました。

水が引き、石田三成軍が総攻撃を行おうとする矢先、小田原城が落城したとの知らせが成田長親勢にももたらされ、忍城も開城しました。
小田原城が落城するまでもちこたえた支城は忍城だけでした。


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