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【昔話】ヘビとカエル【あらすじ・ネタバレ】

むかしむかしのことでした。

どの生き物も、みんな朝露を飲んで暮らしていましたが、ある時カエルは朝露に飽きて不平をもらし始めました。
カエルは他の生き物たちにも聞いて回ると、みんなが不満に同調し、日中をだらけて過ごすようになりました。

そんな様子を見た神さまが、「朝露に不満があるなら、自分たちの食べるものを決めてやるから明日聞きにきなさい」と言いました。
それを聞いた足の遅いヘビは、夜明け前の早い時間に神さまのところへ出発しました。
寝坊して出発が遅れてしまったカエルは、ものすごいスピードで神さまの広場へ向かいました。
その途中、ヘビに追いつくと、足が遅いことをバカにして走り去りました。

ようやく広場に生き物たちが集まると、神さまはそれぞれにふさわしい食べ物を決めていきました。
カエルは、簡単に食べられるものが良いです、と言ったので、神様は「カエルは虫を食べなさい」と決めました。

続いてヘビの番になると、カエルが「ヘビは役立たずなので、それよりも役に立たないものを食べると良い」と口出しをしました。
すると神さまは「では、ヘビカエルを食べなさい」と言いました。
生き物を食べるということは、自分も食べられるということです。食べ物に感謝の気持ちを忘れないように、とみんなに言い聞かせました。

こうして生き物たちは自分にふさわしい食べ物が決まり、ヘビカエルを見つけると尻からまる飲みするようになりました。


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