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【昔話】とんぼのやどり木【あらすじ・ネタバレ】

むかしむかしあるところに、家来に対して無理なことばかり申し付ける殿さまがいました。

ある日殿さまは、空に浮かぶ雲を取ると言い出し、4人の家来を連れて北秋津の日月神社の境内の近くにやって来ました。
そこで家来に、空に浮かぶ雲を矢で射落とすよう命じました。
もちろんそんなことできるはずもなく、家来の1人が「とんぼが邪魔をして矢を射ることができません。」と言い訳をして、殿さまの機嫌を損ねないようにしました。

すると今度は、とんぼを自分の歳と同じ数だけ捕まえて来いと家来に命じました。
家来たちは、とんぼを取る道具も虫かごも持っていないので捕まえることができませんでした。
しかし1人の家来が、境内の裏で鳥もちを使ってとんぼを取っている子どもを見つけ、虫かごに入ったとんぼを譲ってもらいました。
ところが、とんぼの数は殿さまの年齢に1つだけ足りませんでした。

昼寝をしている殿さまを起こすと、家来たちは、捕まえたとんぼの数が殿さまの年齢に1つ足りないことを伝えて謝りました。
しかし殿さまの怒りは治まらず、とんぼが入った虫かごを手に取り「b class=”tj”>日月大明神よ、もしお前に神としての力があるなら、これから私が投げ入れるとんぼを、別の木にしてご神木から生やして見せろ。それが出来ないのなら、この祠は取り壊してしまう。しかし、もしそれが出来たら、私は2度と家来に無理難題は言わない。」

そう言い終えると、殿さまはとんぼの入った虫かごをご神木の空ろの中へ投げ入れました。
すると、不思議なことにご神木の空ろの中から榎木が生えてきました。
そしてそれ以降、殿さまは口が聞けなくなり本当に家来に無理難題が言えなくなってしまいました。


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