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【昔話】はなとり地蔵【あらすじ・ネタバレ】

むかしむかし信州の一重山のふもとに、働き者の老夫婦がいました。

ある日、老夫婦は村はずれ鼻が欠けてで薄汚れたお地蔵さまが転がっているの見つけました。
老夫婦はお地蔵さんをきれいに洗い、見晴らしの良い場所に安置してあげることにしました。
そして、毎日2人でお地蔵さんを拝むようになりました。

春になり、代掻きをする季節がやってきたのですがおじいさんが病気で寝込んでしまいました。
村人たちは、鼻が欠けたお地蔵さまを拝んでも良いことなんて何もない、と老夫婦を罵りました。
おばあさん村人たちの陰口など気にせず、病気で働けないおじいさんの分まで働きました。
それでも、たった1人では田に水を入れて土を砕いてかきならす作業は出来ず、おばあさんは困っていました。

すると、見ず知らずの小僧が田んぼに現れ、「わたしが馬のはなとりをします」と言いました
小僧が上手に馬をあやつってくれたおかげで、老夫婦の田んぼは立派な田んぼに仕上がりました。

田の代掻きを終え、2人で田植えまで終えることが出来ました。
おばあさん小僧に、お礼のおにぎりを渡そうとしたのですが、いつのまにか小僧がいなくなっていました。
おばあさんは、せっかく作ったおにぎりなのでお地蔵さまにお供えすることにしました。

その時、おばあさんがふとお地蔵さまの顔を見ると、さっきまで手伝ってくれていた小僧と同じ顔をしていることに気がつきました。
困っていたおばあさんのために、お地蔵さま小僧に姿をかえて現れたのだと思い、嬉しくなりました。
それからしばらくして、おじいさんの病気もすっかり治り、2人はお地蔵さまにお礼参りをしました。
その後、このことを知った村人たちはお地蔵さまのことを「はなとり地蔵」と呼びました。


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