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【昔話】すまき地蔵【あらすじ・ネタバレ】

むかしむかし、ある山あいの川を簀巻きにされたお地蔵さまが流れてきました。
肥料のための糞が入った桶を担いでこのお地蔵さまの前を通ると、必ず桶がひっくり返るというわけありのお地蔵さまでした。

お地蔵さまは、竹の茂る村に流れ着いたのですが、村人たちは「そんな厄介者はお断りだ」と、竹竿で再び川に流してしまいました。
次にお地蔵さまは、さらに下流の貧しい村に流れ着きました。
しかしここの村人たちは、厄介なお地蔵さまだと知っても、嫌がるどころか大切にお祀りしました。

その晩、村人たちが集まってお地蔵さまの歓迎会を開いた際に、村の若者がお地蔵さまの腕をうっかり折ってしまいました。
罰が当たってしまうのではないかと心配しながら、村人たちは仏具師に修理をお願いしました。
腕の折れたお地蔵さまを見た仏具師は、昨夜このお地蔵さまが夢枕に立ち、腕を治してくれるようにお願いされたと言い、修理を快諾してくれました。
この話を聞いた村人たちは、きっと器の大きいお地蔵さまに違いないと思い、今までよりも立派なお堂を建ててありがたく安置することにしました。

それからこの貧しい村は、作物がよく採れるようになり、とても豊かな村になりました。
その一方で、竹の茂る村は、竹が全て枯れてしまい貧しい村になってしまいました。


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