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【映画】超高速!参勤交代【あらすじ・ネタバレ】

時代は8代将軍・徳川吉宗の治める江戸時代、小さな磐城の湯長谷藩の藩主・内藤政醇は、1年に1度行われる参勤交代を終え、故郷に戻ってきたばかりでした。
それから間もなく、江戸屋敷にいるはずの湯長谷藩の江戸家老・瀬川が追って訪ねてきて、江戸幕府から5日以内に参勤交代せよと命ぜられたことを伝えました。
江戸幕府老中・松平信祝が湯長谷藩が所有する金山に目をつけ、金山を手に入れようと無理難題をふっかけ、湯長谷藩を取り潰そうと企んでいました。
普通に行けば、8日かかる道のりを5日以内で向かうという無理難題を押し付けられ、さらに石高15,000石の湯長谷藩には蓄えがなく、参勤するための費用がありませんでしたが、政醇は行かないと藩が取り潰しになり、藩と民を守るために決行することにしました。

家老・相馬兼嗣5日で参勤交代を行う策として、少人数で山道を近道して駆け抜け、幕府の監視のある宿場だけに現地の日雇い中間を雇い、大名行列を組んで参勤交代をしようと考えました。
そんな時に、1匹狼の戸隠流の抜け忍・雲隠段蔵が現れ山中の道案内人として雇ってほしいと売り込んできました。
政醇は承諾し、合計8人で出発しました。
真剣は重いので、竹でできた刀である竹光を携えて山道を走り出しました。
翌日政醇を含めた湯長谷藩総勢8人は、段蔵の道案内で江戸へ向かいました。
最初の高萩宿で人員が足らず、先頭の中間を横道に走らせて、行列の後につかせ大勢にみせかけることに成功しました。
政醇たちの出発を聞いた信祝は、忍を刺客として差し向けました。

高萩宿を無事に切り抜けた政醇たちは日雇い中間たちと別れ、段蔵の案内で山中を走り抜けました。
その夜、眠りについた政醇を殺しに忍の夜叉丸虎之助が現れましたが、段蔵は2人に対して「明日、礼金を受け取ったら逃げるつもりだから、それまで待て」と依頼しました。
翌日、政醇は守ってくれた褒美として家宝の短刀を段蔵に渡しました。
ケガをしていた政醇は馬に乗り単身牛久宿に向かい、他のものたちは山道を走ることになりました。

相馬たちとの待ち合わせ場所の鶴屋に到着した政醇は、そこで飯炊き女ともめて折檻を受けていたお咲を見つけ、自分の部屋に呼び出しました。
金のため親に売られた、と話すお咲に対し、政醇は厳しい乳母に育てられた自身の境遇を重ね、心を通わせていきました。

一方、相馬たちは廃寺で休息していたのですが、悪夢にうなされた相馬が井戸に落ちてしまいました。
そこに夜叉丸ら忍が現れ命を狙われました。
既に礼金を受け取った段蔵はいつの間にか姿を消しており、走るために刀槍を持っていなかった湯長谷藩一行は逃げ出し、谷に落ちてしまいました。
段蔵は受け取った礼金で豪遊していたのですが、その礼金が古く錆び付いた銭ばかりだということに気づき、政醇たちを見捨てたことを後悔しました。

翌日、川岸に辿り着いた湯長谷藩一行は、自分たちのいる場所が牛久宿の一つ先の藤代宿だと知りました。
政醇とは江戸で合流することに変更し、後から追い着いて来た相馬と共に江戸に向かいました。
その頃、幕府の役人に追われた政醇お咲を連れて江戸に向かっていましたが、途中で夜叉丸に見つかり殺されそうになるましたが、そこに間一髪で段蔵が現れ命を救われました。

江戸の手前の取手宿に到着した湯長谷藩一行は、予定日を過ぎていたため、手配していた日雇い中間たちが全員帰ってしまいました。
湯長谷藩一行は途方にくれていましたが、内藤本家の磐城平藩・内藤政樹の行列が通りかかり、飢饉の時に援助してもらったお礼として、行列を「湯長谷藩の行列」として提供してもらえることになりました。
無事に取手宿を通り抜けた相馬たちは江戸に入り、湯長谷藩江戸屋敷に向いました。

期限当日に江戸に入った政醇お咲段蔵に忍の集団が襲い掛かかりましたが、そこに江戸屋敷の家臣たちを引き連れた相馬たちが現れ、斬り合いになりました。
政醇は急いで江戸城に向かい、大手門で待ち構えていた信祝と老中首座・松平輝貞らと対面しました。
政醇は、湯長谷藩の金山から取れるのは、「慌て者の金」と呼ばれる鉄の一種であると明かしました。
これを聞いた輝貞は、「不確かな情報で騒ぎを起こした」として信祝を罷免しました。
信祝はこのままでは終わらないと毒づきながら、ひとまずその場を去りました。

騒動後、段蔵は礼金を政醇に返して立ち去り、政醇お咲を側室に迎え磐城国への帰途につきました。


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