あらすじ君

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【昔話】月見の枝【あらすじ・ネタバレ】

むかしむかしある山奥に、とても貧しい村があり、その村には大きな松の木が1本立っていました。

村に住む吾作という音が、隣村で酒を飲んで帰っている途中、松の枝からとても明るい満月が出てきました。
あまりの美しさにみとれていると、村人たちも松の木の下に集まってきて、みんな月を褒めたたえていました。
翌日も美しい満月が出たので、大勢の村人たちが松の木の下に集まり、貧しいながらも食事をとったり、楽しく歌ったりして過ごしていました。

夜も更けた頃、村人たちは家に帰っていきましたが吾作がまだ月を眺めていると、そのうち雨が降り始めました。
雨がどんどん強く降り続く中、それでも満月は輝き、不思議に思いながらも吾作も家に帰ることにしました。
その後の数日間は、美しい月は出ませんでした。

美しい月を心待ちにしていたある夜、久しぶりに満月が輝いていました。
吾作が大喜びで眺めていると、雲の切れ目からもう1つの半月顔を出しました。
驚いた吾作が声をあげると、満月はあわてて松の枝の中に引っ込んでしまいました。

たぬききつねの仕業だろうと思った吾作は、松の木の満月に声に向かって「満月の方がよっぽどキレイだぞー!!」などとからかっているうちに、たぬきが木から落ちてきました。

頭にタンコブを作ったたぬきを手当てしてやった吾作は、これからも美しい満月を出し続けてくれるようにお願いしました。
たぬきは喜んで、毎晩美しい満月を出してあげました。
そして、この松の木の枝を「月見の枝」と呼ぶようになりました。


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