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【昔話】雪月夜のお産【あらすじ・ネタバレ】

むかしむかしあるところに、龍沢という医者が住んでいました。
60歳を過ぎても、1日中間者のためにあちこち飛び回り忙しく過ごしていました。

ある雪の夜、1人の若者が訪ねてきました。
先に目を覚ました奥さんが、どこに住んでいるのかたずねましたが、山を指差すだけで若者は何も言いませんでした。
しかし龍沢は蓑に雪靴を履き、出発する準備を整え、若者の馬に乗って指差す家へ向かいました。

龍沢を乗せた馬は大きな屋敷の前に到着し、屋敷に入ると奥さんらしい人が龍沢を1番奥の部屋に案内しました。
部屋にはとても美しいが寝ており、傍には父親が心配そうにしていました。
龍沢は、の脈をとると、すぐにお産の準備に取りかかりました。
お産はとても難産で、なんと6時間もかかったのですが、無事に双子の男の子が産まれました。

家族は大喜びで先生をおもてなしすると、普段の何倍もの大金を強引に先生に受け取らせました。
龍沢は改めて家の場所と名前を聞いたのですが、奥さんは何も言わずに深く頭を下げるだけでした。
若者の馬に乗って帰路につきましたが、疲れともてなしの酒に酔ってしまい、馬の上で眠ってしまいました。

ふと目を覚ますと家の前に到着しており、家では奥さんが出迎えてくれました。
奥さんが、出発してからまだ1時間しか経っていないと言うので、龍沢は驚いて外に出てみると出かけた時と月の位置が変わらず、雪の上にきつねの足跡がついていました。

龍沢の腕と人柄を見込んで、きつねがお産を頼みにきたのでした。


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