あらすじ君

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【昔話】田べそ【あらすじ・ネタバレ】

むかしむかしある年の夏、ある小さな村では日照りが続き、田んぼや畑は枯れ始め、村人たちは困り果てていました。

そこで、みんなで竜神さまの池へ行き祈っていると、池から竜神さまが現れました。
村長は雨を降らしてくれるように頼むと、竜神さまは「へその串焼き」を持って来たら雨を降らせると言いました。
それをきいた村人たちは、へそを取られてしまったら死んでしまうと慌て、どうしたら良いのかと悩みました。

村でもいたずら好きで評判のさんきちは、妙案を思いつきました。
さんきち村長村人たちを山の池へ連れて行きました。
池には大きなタニシがたくさん育っており、さんきちは腹が減るとそのタニシを取って串焼きにして食べていました。
その串焼きはへその串焼きにそっくりなので、竜神さまが間違うのではないかと考えたのでした。

さっそくタニシをたくさん取り、大きな釜でゆでて串焼きにしました。
するとへその串焼きにそっくりなものが出来上がったので、村人たちはそれをお重に詰めて、竜神さまの元へ持っていきました。

竜神さまとその子どもはタニシの串焼きを食べると、おいしいと喜び、約束通り雨を降らせてくれました。
おかげで田や畑は潤いを取り戻し、村人たちは救われました。
これ以来、タニシの串焼きがへそにそっくりだったのため、このあたりの地名を「田べそ」と言うようになりました。


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