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【昔話】身代わり地蔵【あらすじ・ネタバレ】

むかしむかしあるところに、と親孝行な五作という息子が、2人で暮らしていました。
五作は信仰深く、朝夕お地蔵さまに手を合わせることが日課でした。

ある日、が「が生きていた頃、よくウリを買ってきてくれて、あれはとてもおいしかった」と言いました。

五作は、の話を聞いて、悪いことだと分かりながら畑からウリを盗んでしまいました。
何も知らないは、大喜びでウリを食べていました。

しばらくして、が、もう1度だけウリを食べたい、と言うので、五作は再び盗みに入りました。
けれど運悪く、五作は畑の主人に見つかってしまいました。
怒った主人は持っていた刀で五作の肩を切り付け、倒れた五作を残してその場を去っていきました。

翌日、畑の主人は、ウリの1つ盗んだくらいで切り付けてしまうなんて、あまりにひどいことをしてしまった、と後悔していました。
そう思いながら、五作の家へ向かっていると、村人たちがお地蔵さんの祠の前に集まっていました。

お地蔵さまに近づいてみると、なんとお地蔵さまの肩のところに、刀で深く切られた跡がありました。
主人は大急ぎで五作の家へ行くと、無傷の五作を見て驚きました。
慌てた主人五作の手を引っ張って、お地蔵さまのところへ連れていきました。

五作お地蔵さまを見て、自分の身代わりになってくださったのかと涙を流して謝りました。
やがてこの話は広まり、このお地蔵さまは「身代わり地蔵」と呼ばれ、人々から敬われ、慕われました。


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