あらすじ君

様々なあらすじを1分で読めるようにまとめました

【昔話】はまぐり石【あらすじ・ネタバレ】

むかしむかしあるところに、小さな池があって、そのほとりに大小の2つの石がありました。
この石は、水をかけるとはまぐりのような模様が出るので「はまぐり石」と呼ばれていました。

この池に孫と一緒に水を汲みに来るおばあさんは、はまぐり石を大切にしていました。
畑仕事の合間に、いつも石に水をかけてあげていました。

ある夏の日、雨が降らない日が続きました。
村人みんなで行った雨ごいも効果がなく、田畑はカラカラに乾いていました。
おばあさんは、この日照りで石も不憫に思えて、わずかに残っていた池の水を石にかけました。

すると、重たいはまぐり石がひとりでにグラグラと動きはじめ、枯れかけた池の中に飛び込んでいきました。
水にぬれた石にはまぐりの模様が浮かび上がると、空には雨雲が広がり、雨が降りはじめました。
その後何日も雨は降り続け、おかげで村の田畑はすっかり生き返りました。

このはまぐり石は、雨を降らせた後、いつのまにか元の場所に戻っていました。
それからもおばあさんは、毎日はまぐり石に水をやり続けました。


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