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【昔話】ふしぎな枡【あらすじ・ネタバレ】

むかしむかしあるところに、年老いたおじいさんおばあさんが住んでいました。
2人は貧しくてもとても仲良しでく、正直で優しい老夫婦でした。

今日もおじいさんは、裏山にある小さな畑を耕していました。
すると、どこからか子ザルが現れ、おじいさんの様子を草むらからそっと見ていました。
子ザルに気がついたおじいさんは、お弁当に持っていたおもちを1つ分けてあげたのですが、子ザルは元気がありませんでした。

子ザルは、身振り手振りでおじいさんに元気がない理由を説明しました。
どうやら家族が母ザルで寝込んでいるので心配しているということでした。
そこでおじいさんは、普段から持ち歩いていた腹痛の薬を子ザルに渡し、家族に飲ませてあげるように伝えました。
子ザルは大喜びで薬を持って森の中へ帰っていきました。

それからしばらくして、いつものようにおじいさんが畑を耕していると、急な雨が降ってきました。
木の下で雨宿りをしていると、あの時の子ザルが現れ、おじいさんの手を引いて自分の家へ案内しました。

森の奥にある子ザルの家では、母ザルが薬のお礼にとたくさんのごちそうを用意しておじいさんをもてなしました。
そして、帰りにおじいさんに枡を手渡しました。

この枡はとても不思議なもので、お米を量るとどんどん増え、減ることはありませんでした。
おかげでおじいさんおばあさんは不自由することなく、暮らすことができました。


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