あらすじ君

様々なあらすじを1分で読めるようにまとめました

【昔話】小さな猟犬【あらすじ・ネタバレ】

むかしむかし山の中にある小さなお寺に、和尚さんが1人で住んでいました。
夏場は大量のノミに襲われるので、なかなか眠ることができませんでした。

ある晩、夕食をすませてのんびりしていると、どこからか小馬が現れました。
小馬の背には、立派に武装した小さな武士が乗っていました。
やがて、また別の小馬が現れ、先ほどと同じように背には小さな武士が乗っていました。

いつのまにやら、部屋中に小さな武士たちが集まって、和尚さんを悩ませていたを見つけると肩に乗せていた鷹を放ちました。
また、畳の上にいるノミを見つけると、連れていた小さな猟犬に追わせました。
しばらく、和尚さんの部屋の中では激しい戦いが続き、やがて静かになりました。

そこへ黄色の衣をつけ金色の冠をかぶった人が、小さな牛車に乗って現れました。
武士たちは、捕えたノミを誇らしげに差し上げ、黄色い衣の人は労いの言葉をかけていました。
やがて牛車も武士たちも舞いあがり、外へ消えました。

和尚さんが驚いてあたりを見渡すと。1匹だけ小さな猟犬が壁の隅に残っていました。
和尚さんは犬を捕まえると、大事に硯箱の中に入れました。
猟犬は、ご飯を与えても全く食べないのですが、その代わりにノミを1匹残らず捕まえました。

おかげで、和尚さんも安心して熟睡することができ、朝晩のおつとめに励むことができるようになりました。


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