あらすじ君

様々なあらすじを1分で読めるようにまとめました

【昔話】ごんぞう虫【あらすじ・ネタバレ】

むかしむかしあるところに、太郎という男の子が体の弱いと2人で暮らしていました。

太郎は毎朝しじみを売って家計を助けていましたが、生活は貧しく、の薬を買うこともできませんでした。
太郎は大金持ちの伯父の権造に頼み込み何とか金を借りて、に薬を飲ませました。

それから休む間もなく働いて、ようやく借りたお金を返し行くと、権造は貸した金の何倍もの利息を要求しました。
太郎は必死に働きましたが、返せる金額ではないので利息は増えていくばかりでした。

の薬もなくなり年の瀬も迫った頃、困った太郎は再び権造の家に金を借りに行きました。
するとあっさり断られてしまいました。
途方に暮れながら帰る途中の橋の上で、太郎は白髭の老人から一本足の下駄を手渡されました。
老人は、「その下駄を履いて1回転ぶと小判が1枚出るが、あまり転ぶと体が小さくなるから気をつけなさい」と言って消えてしまいました。

早速、家に帰った太郎が下駄を履いて転ぶと、小判が1枚飛び出しました。
太郎は3回転んで小判を3枚手にすると、下駄を神棚に祀りました。

どこかで噂を聞きつけた権造が、太郎のいないすきにこの下駄を盗んでいきました。
権造は庭中に風呂敷を敷き詰め、無我夢中で何度も転びました。

下駄がなくなったことに気がついた太郎が慌てて権造の家に駆けつけると、庭中に小判の山があるだけで、権造の姿はどこにもありませんでした。
やがて小判の山から下駄を見付けた太郎が、鼻緒に付いた小さな虫を指で弾き飛ばしました
実はそれがすっかり小さくなってしまった権造だったのでした。


 - 昔話

  関連記事