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【昔話】大蛇の満腹草【あらすじ・ネタバレ】

むかしむかしある山に、大蛇が住んでいました。
山にはたけのこや山菜が豊富にあったので、村人たちは恐れながらも山へ入る日々を過ごしていました。

ある日、平五郎という若者がきのこをと採るために山へ入ると、沢のほうから悲鳴が聞こえてきました。
平五郎が沢へ向かうと大蛇村人をまる飲みにしようとしていました。
あまりの恐ろしさに助けることができなかった平五郎は、村人が飲み込まれるところをじっと見ているしかできませんでした。
満腹になったはずの大蛇は、近くに生えていた草をむさぼり始めました。
すると、村人を飲み込んでパンパンに膨らんでいた大蛇のお腹があっという間にしぼんでいき、村人をまる飲みする前の姿に戻ったのです。
それを見た平五郎は、大蛇が食べた草が消化を助ける薬草なのではと思い、それをたくさん摘んで町で売れば大儲けができると考えました。
平五郎大蛇が食べた草を山ほど引き抜き、持っていたカゴに詰め込んで村へ帰りました。

村では大食い大会が開かれることになっており、薬草を手に入れた平五郎はもちろん参加することにしました。
大会には大食い自慢の男たちがたくさん参加し、平五郎も負けじと食べ続けていましたがすぐに満腹の限界がやってきました。
薬草の出番がきたと、平五郎は持っていた草の束を取り出してぱくぱくと食べました。

準備万端と次の食べ物を手に取ろうとした瞬間、平五郎の体がみるみるうちに溶けてなくなってしまいました。
何事かと村人が騒ぎ平五郎が持っていた草を調べてみると、その草は消化を助ける草ではなく、人間の体を溶かす草だったのです。


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