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【グリム童話】星の銀貨【あらすじ・ネタバレ】

むかしむかしあるところに小さい女の子がいました。
女の子にはお父さんお母さんもいなかったので貧乏で住む家もありませんでした。
行くあてもない女の子がひとりぼっちで森の中を歩いていると、とても貧しそうながやってきて女の子が持っていたひとかけらのパンをください、と言いました。
心の優しい女の子は持っていたパンをにあげました。

すると今度は小さな子どもがやってきて、寒くてたまらないから頭巾をください、と言うので女の子はかぶっていた頭巾をあげました。
その後も、何も着ずに震えている子どもに上着とスカートをあげました。

さらに森の奥へ進むとまた子どもが現れて、女の子が着ている肌着が欲しいと言いました。
女の子は少し迷いましたが、もう外は真っ暗になっているので誰にも見られることはないだろうと思い、肌着も脱いであげることにしました。
女の子が何も着ずに森の中を歩いていると、空の上からお星さまが落ちてきました。
きれいなお星さまをよく見てみると、星だと思っていたものはピカピカと光る銀貨だったのです。
さっきまで何も身につけていなかった女の子は、いつの間にか新しい肌着を身につけていました。
それから女の子は銀貨を拾い集め、幸せに暮らしました。


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