【昔話】しっぽの釣り【あらすじ・ネタバレ】
むかしむかしある山に、キツネが住んでいました。
山には何日も雪が降り続き、食べるものがなかったのでお腹をすかせたキツネが村に降りてきました。
そこにはおいしそうな魚を持ったカワウソがおり、キツネはカワウソに魚の捕まえ方を教えてもらうことになりました。
しかし、いじわるなカワウソはキツネに嘘を教えることにしました。
カワウソは「夜中に湖へ行き分厚く張った氷に穴を開けて、そこにしっぽを垂らすと大きな魚がかかるよ」と言いました。
すっかりだまされてしまったキツネはカワウソの言う通り、氷の湖に穴を開け冷たくて寒いのを我慢してしっぽを垂らしました。
魚がかかるまでじっと我慢していると、だんだん空けた穴が凍り、キツネのしっぽは分厚い氷に挟まれてしまいました。
しかし、それを大きな魚だと勘違いしたキツネは、力いっぱい引っ張り上げたのでしっぽがちぎれてしまいました。