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【童話】天国と地獄【あらすじ・ネタバレ】

ある時、は自分が死んだ後には天国と地獄のどちらに行くのだろうと考えていました。
天国と地獄の違い、天国へ行くにはどうしたらよいのだろう…と気になっていると、の前に天使は現れました。
天使は、が疑問に思っていることを全て教えてあげよう、と言うので天使についていくことにしました。

雲を越えて進んでいくと、「地獄」と書かれた門の前に到着しました。
天使が扉を開けるので、は恐る恐る中へ入ってみると、長いテーブルにたくさんの人たちが座り食事をとっていました。
ところが、テーブルにはたくさんの食べ物が並んでいるのに、全く減っていないので不思議に思い人々をよく見ると、ひとりひとりがとても長いスプーンとフォークを使って自分の口へ食べ物を運ぼうとしていました。
しかしスプーンが長過ぎて自分の口にまで食事が届かず、お腹を空かせた人々は、大声で不平不満を叫んでいました。
それを見たは、醜い光景を目の当たりにして悲しい気持ちになりました。

もう一方のの前には「天国」と書かれていました。
天使が扉を開け、が中へ入ると、こちらも食事の最中でしたが、先ほどとは比べ物にならないほど穏やかな空気が流れています。
先ほどと同じように、長いテーブルにたくさんの人が座っているのでよく見てみると、人々は長いスプーンとフォークを使って自分の向かいに座っている人の口に食べ物を運んでいたのです。
向かい合った者どうしが順番に食べ物を運んでいるので、それぞれが満腹になりとても幸せな表情を浮かべていました。
それを見たは、自分も幸せな気持ちになりました。

その様子を見た天使は、にどちらに行きたいかを訊ねました。
は天国だと答え、自分のことばかり考えるのではなく、誰かのために尽くして暮らすようになりました。


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