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【民話】お酒が好きな子ザル【あらすじ・ネタバレ】

むかしむかしある山に、サルの親子が住んでいました。

子ザルは子どもだというのに酒が大好きで、こっそり人間の家に忍び込んではお酒を飲んでいました。
これを知った猟師は、酒をえさに子ザルを捕まえてやろうと思い、子ザルが通る道に酒を置きました。
大好きな酒の匂いをかぎつけた子ザルがやってきてすぐに酒を見つけると、大喜びで母ザルのところへ行き、山道に酒が置いてあると言いました。
すると母ザルは、「猟師の罠に違いないからそのお酒には近づいてはいけません」と言いました。
我慢ができない子ザルは、なんとか母ザルに許しをもらおうとしますが、母ザルは絶対に許しませんでした。
しかしあまりに子ザルがしつこく言うので、見るだけなら…と酒に近づくことを許しました。

子ザルはさっそく山道へ行き酒を見つめましたが、やっぱり見るだけでは我慢ができなかったので、さらに近づき匂いをかぎました。
ますます我慢ができなくなったので、酒に顔を近づけペロリと舐めました。
もう一口、一口…と飲み続け、とうとう酒を飲み干してしまい、酔っ払った子ザルはその場で眠ってしまいました。
その様子を見ていた猟師がやってきて子ザルを拾い上げると、山を降りていきました。

約束を守らなかった子ザルは、母ザルのところへ帰ることはできませんでした。


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