あらすじ君

様々なあらすじを1分で読めるようにまとめました

【グリム童話】白バラちゃんと赤バラちゃん【あらすじ・ネタバレ】

むかしむかしあるところに、白バラちゃん赤バラちゃんという仲良しの姉妹が住んでいました。
2人はいつも、「ずーっと一緒にいようね。」と言っていました。

ある雪の夜、寒さに凍えたクマが助けを求めてきたので、2人はクマを家の中へ招き入れてあげることにしました。
その日からクマは毎晩2人の家に遊びに来るようになりました。

そんなある日、クマが突然2人にお別れを言いにきました。
クマは、「春になると小人がやってきて、ぼくの宝物を盗みにくるのでそれを見張らないといけないからもうここへは来られない。」と言うのです。

2人がしょんぼりしながら山へたきぎを拾いに出かけると、倒れた木の下敷きになって動けなくなっている小人を見つけました。
よく見ると小人の白いひげが枝に絡まっていたので、白バラちゃんは絡まったひげをはさみで切ってあげました。
ところが小人は助けてもらったお礼も言わず、「よくも自慢のひげを切ってくれたな!」と言い、木の根の間から金貨のつまった袋を取り出すとさっさと行ってしまいました。

それからしばらくたったある日、川でこの間の小人を見かけました。
よく見ると魚にひげをくわえられていたので、この間と同じようにひげを切って助けてあげると「また大事なひげを切りやがって!」と怒鳴られました。
小人は真珠の入った袋をかついで、さっさと行ってしまいました。

またある日、2人は大きなワシにさらわれそうになっている小人を助けてやりましたが、小人はお礼も言わずに宝石の詰まった袋をかかえて走り出しました。
その時です。
「それはぼくの宝石だ!」という声が聞こえたので振り返ると、クマが立っていました。
クマ小人をつかまえてやっつけると、クマの体をおおっていた毛皮が脱げ、美しい王子様が姿をあらわしました。
王子様は、悪い小人に魔法をかけられてクマの姿に変えられていたのです。

王子様は、白バラちゃん赤バラちゃん小人のひげを切ってくれたおかげで魔法が解け、小人をやっつけることができたと言い、白バラちゃんに感謝の気持ちとして結婚を申し込みました。
そして赤バラちゃんには、自分の弟と結婚して、いつまでもみんなで仲良く暮らそうと言いました。

こうして、白バラちゃん赤バラちゃんはずっと仲良く一緒に暮らしました。


 - グリム童話

  関連記事