あらすじ君

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【昔話】野ギツネ【あらすじ・ネタバレ】

むかしむかしある山に、一匹のキツネが住んでいました。
このキツネはとてもいたずら好きで、村へおりてきては三本松の近くで人を化かしておもしろがっていました。

そんなある日、村の百姓たちがキツネの話をしていると、そこへ旅人が通りかかりました。
話を聞いた旅人は「キツネの1匹くらい、わたしが退治します。」と言いました。
旅人が三本松で待っていると、それはそれは美しいが山の方から歩いてきました。
ついに来た!と旅人が構えていると、がそばへ来て、「村へ行きたいのですが、日が暮れて一人では怖いので村まで連れて行ってくれませんか?」と言いました。
旅人は、キツネが化けていることを見破っていたのでそれをに言い放つと、はニヤリと笑って、今度は商人に姿を変えました。
商人旅人に向かって「一人旅は寂しいので、旅の道連れになってください。」と言いました。
キツネだと見破った旅人商人につかみかかると、今度はおじいさんに化けました。

それを見破られたキツネは、今度はおばあさんに、また今度はお坊さんに…と次々に化けていきました。
とうとう化けるものがなくなってしまったキツネは、野ギツネになってしまいました。
それを見た旅人は大笑いをして、生け捕りにしようとキツネを追いかけました。
旅人が逃げるキツネのしっぽをつかまえると、キツネは泣いて謝りました。
泣いても許すもんかと、旅人キツネのしっぽを引っ張り続けると、スポンとキツネのしっぽが抜けてしまいました。
しっぽの抜けたキツネは泣きながら遠くへ行ってしまいましたが、化けキツネのしっぽを取ったと旅人は大喜びしていました。

するとそこへ、怒った百姓が現れました。
百姓旅人の手をつかみ、「うちのダイコンを引っこ抜くとは何事だ!!」と言いました。
よく見ると、旅人の手にはあるはずのしっぽがなく、代わりにダイコンを持っていました。
キツネのしっぽがダイコンに化け、旅人はすっかりキツネに化かされてしまったのでした。


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