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【昔話】しばられ地蔵【あらすじ・ネタバレ】

むかしむかしある村のはずれに、お地蔵さまが立っていました。
ある時、反物が入った大きな風呂敷を担いだが通りかかり、お地蔵さまの前の木陰で昼寝を始めました。

しばらくしてが目を覚ますと、持っていた風呂敷が無くなっていました。
どこを探しても反物が入った風呂敷は見当たらず、とうとうは大きな声で泣き出してしまいました。

鳴き声を聞きつけた村人たちが集まり、怪しい者がいなかったかとたずねると、は「誰もいませんでしたが、このお地蔵さまだけはずっと傍にいました」と答えました。
それを聞いた村人たちは、そうなれば犯人はお地蔵さましかいないと言い、お地蔵さまに縄をかけて縛り上げてしまいました。

こうしてお地蔵さまは裁判を受けることになりました。
村人たちも興味津々でその場に集まり、どんなに厳しく追求してもお地蔵さまは一言も話すことはありませんでした。

何を聞いても答えないお地蔵さまをとうとう牢屋へ放り込んでしまいました。
それを見ていた村人たちは、石でできたお地蔵さまが口をきくわけがないと笑っていました。
するとお役人たちは「野次を飛ばすなんて無礼者!!罰として、一人一反ずつ反物を持って来い!!」と怒りました。

村人たちは仕方なく一人一反ずつ反物を持ってきたので、反物が山のように集まりました。
こうしてお役人たちは集まった反物の中から盗まれたの反物を見つけ出し、見事に犯人を探し出すことに成功しました。

縛り上げられたお地蔵さまはというと、反物が盗まれるところを黙って見ていた罰として、しばらくの間縛り上げられたままだったのでした。


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