【映画】少年メリケンサック【あらすじ・ネタバレ】

レコード会社の新人発掘部で働く契約社員の栗田かんなは、契約更新終了日に動画サイトで「少年メリケンサック」というバンドのライブ映像を見つけました。
少年メリケンサックのディレクターとして契約を更新してもらえることになったかんなは、さっそくベーシストのアキオに会いに行きました。
ところが、かんなの前に現れたのは、動画で見た人物とは全く違う小汚いおじさんでした。
実はかんなが見た動画は25年前のもので、少年メリケンサックはとっくに解散していたのでした。

しかし、レコード会社の社長はすでに全国ツアーの手配を始めていたので、バンドを再結成させなければ、かんなはクビになってしまいます。
それだけはどうしても避けたいかんなは、何とか当時のメンバーを集めて、名古屋でツアーが開催されることになりました。
少年メリケンサックがおじさんたちの集団だと知らない客は、期待に胸をふくらませていましたが、実際におじさんたちが登場すると、会場は大ブーイングに包まれました。

名古屋公演を終えた少年メリケンサックは、大阪でも公演を行いましたが客の反応は悪く、さらに他のバンドとケンカまでしてしまい、ライブは最悪な結果となりました。
かんなは、メンバーの行動や暴言に耐えられなくなり、ついに仕事を放棄してしまいました。
歌手を目指す彼氏マサルのもとへ駆け込んだかんなでしたが、マサルの中身のない歌を聴いているうちに、なぜか虚しくなって、次の公演を行うメンバーの元へ戻りました。

少年メリケンサックのライブ会場に駆けつけたかんなは、メンバーのやる気をみてわくわくしていました。
そんな中、マサルの浮気が発覚して、かんなとマサルは破局してしまいました。
プライベートは散々でしたが、少年メリケンサックの仕事は絶好調で、ついにはテレビ出演まで決まりました。

そんなある日、メンバーのハルオとアキオがケンカをして腕を負傷し、演奏ができないという事件が起こりました。
その状況のままテレビに出演する日がやってきました。
すると、少年メリケンサックのメンバーは4人のはずなのに、なぜかテレビに出演していたのは5人でした。

よく見てみると、新しく加わったメンバーは別れたはずのマサルで、腕を負傷したアキオとハルオは、仲良くひとつの楽器を演奏し、大成功をおさめたのでした。

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