【昔話】ゴマまんじゅう【あらすじ・ネタバレ】
むかしむかしあるところに、今夜の宿を探しているた旅の坊さんがいました。
坊さんは森を背にして建つ、粗末な家の前を見つけました。
その家にはおばあさんが住んでおり、おばあさんは快く坊さんを泊めてくれました。
その晩、ふと目を覚ました坊さんが隣の部屋をのぞくと、おばあさんが囲炉裏にゴマの種をまいていました。
ゴマはすぐに大きくなり、あっと言う間に実をつけました。
おばあさんはそれをすべて摘み取って、怪しげなゴマまんじゅうを作りました。
翌朝、朝食にゴマまんじゅうが出されると、坊さんは散歩に出かけるふりをして、近くの店で朝食のゴマまんじゅうとよく似たまんじゅうを買ってきました。
まんじゅんを持って帰ると、おばあさんがお茶を入れている間に素早くまんじゅうをすり替えました。
お茶が出され、坊さんがまんじゅうを食べても何も起こりませんでした。
坊さんは、すり替えたゴマまんじゅうを「散歩の土産です」と言いっておばあさんに渡して食べさせました。
すると、おばあさんが牛になってしまいました。
牛になったおばあさんに向かって「今まで自分のしてきたことを、仏さまに謝りなさい」と小さな仏像を出して叱りました。
坊さんは、これまでにおばあさんが売りさばいた牛を全て買い取って、おばあさんの家に連れて行きました。
牛たちは泣きながら「人間の姿に戻せ」とおばあさんに言いました。
それを聞いた仏さまはおばあさんに、「本物のゴマまんじゅうを作って、牛たちに食べさせなさい」と言いました。
まずは坊さんがゴマまんじゅうをひとつ作っておばあさんに食べさせました。
するとおばあさんは元の姿に戻りました。
おばあさんはすぐにゴマまんじゅうをたくさん作って、牛たちに食べさせ、元の姿に戻しました。
それからというもの、おばあさんは旅人たちに親切なったそうです。