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【童話】幸福な王子【あらすじ・ネタバレ】

むかしむかしある町に「幸福な王子」と呼ばれる王子がいました。
ところが王子は突然亡くなり、哀しんだ国民が町に王子の銅像を建てました。
銅像の体には金箔が貼られ、青い瞳はサファイア、腰の剣には大きいルビーがつけられています。

ある日、エジプトへ向かう途中のツバメ王子の像で一休みしていると、王子の銅像がツバメにお願い事があると話しかけました。
王子は、「熱で苦しんでいる男の子がここから見えるけど、男の子の家は貧しくて薬が買えないので、僕の剣についているルビーを男の子に渡してほしい」と言いました。
ツバメ王子の言う通り、腰の剣についたルビーをはずして熱で苦しむ男の子の元へ届けました。

次に王子は、目のサファイアをはずして、一つは才能のある貧しい若者へ、もう一つはマッチ売りの少女に渡すように頼みました。
王子は両目を失ってしまいましたが、とても清々しい気持ちでした。

エジプトを目指していたツバメは、人の幸せのために自分の目を失った王子を見て、これからは自分が王子の目の代わりになると決めました。
それからツバメは町中を飛び回り、貧しい人を見ては王子に話して聞かせました。
王子は、自分の体に貼られた金箔をはずして貧しい人々に配るように伝え、ツバメは言う通りにしました。
王子の体の金箔は全てはがされ、ついに灰色の王子になってしまいました。
そして町にも冬が訪れ雪が降り出し、寒さに弱いツバメ王子に別れを告げると力尽きて王子の足元に落ちました。
ツバメを失った哀しみから王子の鉛の心臓ははじけてしまいました。

すっかり汚くなってしまった幸福な王子を見た町の人は、像を溶かそうとしました。
しかし王子の鉛の心臓だけは溶けなかったので、ツバメの死体とともにゴミとして捨てられてしまいました。

神様にこの町で一番美しいものを持ってくるようにと言われた天使
は、ゴミ捨て場から王子の心臓とツバメを手に取りました。
それを見た神様はうなずき、ふたりは天国で永遠の命を授かり、天国で幸福に暮らしました。


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