【童話】漁師と小魚【あらすじ・ネタバレ】
むかしむかしあるところに漁師がいました。
ある日、漁師が仕掛けの網を投げると、たった一匹の小魚しかかかりませんでした。
漁師が仕方なく小魚をカゴへ入れようとすると、その小魚は漁師に向かって「わたしはまだまだ体が小さいので、今は捕まえないでください。わたしが大きく立派な魚になった時にまた捕まえた方が得ですよ」と言いました。
しかし漁師は、「どんなに小さな魚でも何も持って帰らないよりはマシだ」と言い、小魚を持っていたカゴに入れ持ち帰りました。
手に入れたものがわずかなものだとしても、せっかく手に入れたものを手放すということはおろかなことなのです。