【童話】ジャックと豆の木【あらすじ・ネタバレ】
むかしむかしあるところに、ジャックという男の子とその母が住んでいました。
父は、ジャックが小さい頃に雲の上からやってきた巨人に食べられてしまったのです。
母と二人暮らしのジャックは、飼っている牛のミルクをしぼって売ったお金で生活していました。
しかし、この牛ももう若くないのでだんだんミルクを出さなくなってきました。
母は牛を売ってお金にかえるためにジャックに町へ行くように言いました。
ジャックは母に言われた通り町へ向かっている途中で男に会いました。
男は、「その牛とこの豆を交換しないか?この豆は魔法の豆なのだよ」と言いました。
ジャックは大喜びで豆と牛を交換してしまいました。
家に帰ってその話を聞いた母は怒り、持ち帰った豆を窓から外へ放り投げました。
翌朝、ジャックが目を覚ますと、外へ放り投げた豆が大きな大きな木になっていました。
ジャックはさっそく雲よりも高い豆の木に登ってみることにしました。
ようやくてっぺんに到着すると、そこには大きな城がありました。
ジャックが城をたずねてみると、巨人の妻が出てきて、ここは恐ろしい人食い巨人の家だから早く帰りなさい、と言いました。
ちょうどその時巨人が帰ってきてしまったので、妻はジャックを大急ぎで隠しました。
巨人は、人間の匂いがすると言いましたが、妻がなんとかごまかしてくれたので巨人は自分の部屋へ戻っていきました。
巨人は金の卵を産む鶏を飼っており、ジャックが隠れていることも知らずにテーブルの上で金の卵を産ませていました。
それを見た巨人はそのまま眠りにつきました。
ジャックは巨人が眠ったのを確認して、金の卵を産む鶏を奪って家に戻りました。
金の卵を産む鶏のおかげでジャックはたちまちお金持ちになりました。
その後もジャックはまた豆の木を登って金と銀の入った袋を奪いましたが、ハープを持っていこうとした時に、ハープが喋りだしたので巨人が目を覚ましてしまいました。
大急ぎで地上へと戻ったジャックは、オノで豆の木を切り、すぐそこまで追ってきていた巨人は落ちて死んでしまいました。
裕福になったジャックはその後も母と幸せに暮らしました。