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【グリム童話】長靴をはいた猫【あらすじ・ネタバレ】

むかしむかしあるところに、とても貧しい粉挽き職人がいました。

ある日粉挽き職人が死に、3人の息子が残されました。
長男には粉挽き小屋、次男にはロバ、三男にはが遺産として分け与えられました。
自分だけ価値のないをもらった三男ががっかりしていると、が「私に大きな袋と長靴をください」と言いました。
そうすれば、とてもいいことが起きると言うのです。
言う通りに袋と長靴を用意すると、は大きな袋をつかったうさぎを捕まえ、王様のところへ行って「カラバ侯爵からの贈り物です」と言いました。
カラバ侯爵というのは三男に勝手につけた名前でしたが、王様はすっかり信じ込み、何度もからの贈り物を受け取りました。

ある日、三男に川で水浴びをさせました。
そして、そこを通りかかった王様お姫様に向かって「カラバ侯爵が水浴びをしている間に、大事な服を盗まれた」と嘘をつきました。
それを聞いた王様は気の毒に思い、立派な洋服を三男に贈りました。
王様三男を馬車に乗せ、三男の城まで送り届けることにしました。
が馬車を先導することになり、道端で人に会うたびに、「『ここはカラバ侯爵の土地です』と言え。言わなければ八つ裂きにしてしまうぞ」と脅しました。
驚いた人々は王様に何を聞かれても、カラバ侯爵の土地ですと答え、それを聞いた王様は立派なものだと感心しました。

馬車を先導するは、一足先に人食いの住む大きな城に到着しました。
するとは、をだましてねずみに姿を変えさせたところでに飛びつき食べてしまいました。
馬車が近づくと、は城の外に出て「カラバ侯爵の城へようこそ」と、王様を迎えました。
元々育ちの良かった三男は見事にカラバ侯爵になりきり、そんな三男お姫様は恋をしました。
それに気がついた王様は、三男お姫様との結婚を申し込みました。
三男は喜んで受け入れ、2人は結婚式を挙げ、幸せに暮らしました。


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