あらすじ君

様々なあらすじを1分で読めるようにまとめました

【映画】モアナと伝説の海【あらすじ・ネタバレ】

モトゥヌイ島の伝承の1つに、このようなものがありました。
――女神テ・フィティの「心」には命を創り出す力があり、海しかなかったこの世界に島、植物、動物を誕生させました。
それと同時にその心はあらゆるの標的となっていました。
ある時、半神マウイは島として鎮座するテ・フィティから心を盗み出しますが、逃げる途中で同じく「心」を求める溶岩の巨大な悪魔テ・カァの襲撃を受け、マウイテ・フィティの心を海の奥底へ落としてしまいました。
テ・フィティの心が失われたことで世界は闇に包まれました。
しかし、世界が闇に覆われ尽くす前に、海に選ばれし者が現れ、珊瑚礁を超えてテ・フィティの元へ心を返しに行きました――

この話を聞いたモトゥヌイの村長の娘モアナは、幼い頃から珊瑚礁の向こうの海に関心を抱いていました。
しかし村には「珊瑚礁を超えてはならない」という厳しい掟があり、父トゥイもこれを固く禁じ、将来村長となるモアナには島のことだけを気にかけてほしいと願っていました。
幼いモアナは砂浜で自分に何かを伝えようとする波と、緑色の石を目にするが、成長するにつれてそのことは忘れ、次第に将来村長になるという自覚も大きくなっていきました。
それでも、海への関心は抑えられずにいたのです。

モトゥヌイの人たちは、島の近海で魚を獲り作物を育てて生活していたのですが、ある時、海から魚が消え、作物も穫れなくなってしまいました。
モアナは珊瑚礁を超えて魚を獲りに行くことを提案しますが、トゥイに猛反対されました。
その様子を見た祖母タラは、モアナを閉ざされた洞窟へ連れて行きました。
そこには漁で使うより大きな船が何隻も置かれており、モアナは先祖が海を渡り島を開拓してきたことを知りました。
タラは幼いモアナの前に現れた波と緑色の石のことを知っていて、モアナこそが伝説の「海に選ばれし者」であると告げました。
その直後、タラは病に倒れてしまい、死に際にモアナに緑色の石を手渡し、それがテ・フィティの「心」であると明かしました。
そして、珊瑚礁を超えてマウイを探し出し、2人でテ・フィティへ心を返しに行くよう伝えました。
タラの話を聞き決心したモアナは、掟を破って洞窟にある船で珊瑚礁の向こうの海へ旅立ちました。
しかし、初めての航海で嵐に飲み込まれ、無人島へ漂着してしまいました。

無人島には、心を盗んで以来幽閉されていたマウイがいたのですが、自分の行ったことは悪いことではないと言い張るマウイは、一緒にテ・フィティの元へ行こういうモアナの頼みを聞こうとしませんでした。
マウイは幽閉されるまで、人間のために多くの島を助け、大量の作物を与えてきました。
そして、そうしたマウイの行いはタトゥーとして彼の体に刻み込んできたのだと言いました。
マウイは再び英雄となるためにモアナを洞穴に閉じ込め、モアナの船で島を出ようとしますが、洞穴から脱出したモアナと「海」に説得され、一緒に航海を始めることになりました。
ただし、マウイテ・カァから逃げる際にテ・フィティの心とともになくした、姿を自在に変える能力を持つ「神の釣り針」を、巨大なカニのタマトアから取り返した後にという条件付きで、テ・フィティの元へ行くことになりました。

2人がタマトアの元へ向う途中、テ・フィティの心を狙うココナッツの海賊カカモラの一団が襲撃してきましたが、マウイの帆捌きとモアナの機転により、撃退しました。
2人は無事タマトアの元へ辿り着き、マウイは釣り針を取り返したのですが、以前のように変身することができませんでした。
タマトアに捕まってしまったマウイを、モアナは光る苔を塗った石をおとりにすることで助け出しました。

変身できないことで自信をなくしているマウイは、「海に捨てられる赤子」のタトゥーについて語り始めました。
マウイは、生まれた直後に捨てられた子で、神に釣り針を与えられてから半神マウイとして人間を助け続けてきたのは、感謝されることで自分にも価値があると信じたかったからだと言いました。
テ・フィティの心を盗んだのも、命の限られた人間たちに頼まれたからだということも明かしたマウイは、釣り針を使いこなせなくなった自分には価値はないと言いました。
それを聞いたモアナは、マウイが神に選ばれたのには理由があるはず、英雄と呼ばれたのはマウイ自身の勇気と自己犠牲おかげだと言って励ましました。
自信を取り戻したマウイモアナを信じ、航海術を教えるようになり、自分自身は変身の特訓を始めました。

テ・フィティの島の近くまで来たとき、2人の前にテ・カァが現れました。
2人は立ち向かいましたが、モアナの作戦が失敗し、テ・カァの攻撃を受け釣り針にヒビが入ってしまいました。
怒ったマウイは、釣り針を破壊され、人間からの感謝を永遠に失うことを恐れて、再び挑もうとするモアナの元を去りました。
そのショックからモアナも海にテ・フィティの心を沈め、モトゥヌイへ帰ろうとします。

すると、モアナの前にエイに生まれ変わったタラが現れ、もう1度自分を見つめ直すように諭しました。
モアナは再びテ・フィティに心を返すことを決め、テ・カァに立ち向かいました。
1人で戦うモアナの姿を見たマウイも戻り、釣り針を犠牲にしてモアナを助けました。
ついにモアナテ・フィティの島にたどり着いたのですが、その島は環礁のようになっており、テ・フィティが鎮座するはずの場所には海が広がっていました。
モアナは、テ・カァこそが心をなくしたテ・フィティの姿だと気づくと、彼女に自分を見つめ直すように諭し、テ・カァの胸に心をはめこみました。

心を取り戻したテ・カァテ・フィティの姿へと戻り、世界には緑と平和が戻っていきました。
テ・フィティに心を盗んだことを謝罪したマウイは、新たな釣り針を与えてもらいました。
そして、新たに「海に選ばれし少女を導く男」のタトゥーが刻み込まれました。

モアナは1人で生きる道を選んだマウイと別れ、モトゥヌイへと戻りました。
家族や村人との再会を果たしたモアナは、村長にはならず、先祖のように海を渡り島を開拓していくことを決意しました。


 - 映画

  関連記事