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【昔話】かじ屋のばばあ【あらすじ・ネタバレ】

むかしむかしあるところに、飛脚がいました。
飛脚は仕事中、森の中で夜を迎えることになったので、安全な大きな木の上で一夜を過ごすことにしました。

飛脚が眠ろうとした時、たくさんのオオカミがやってきてはしごを組みんで飛脚に襲い掛かろうとしましたが、飛脚は持っていた小刀で追い払いました。
観念したオオカミたちは、鍛冶屋のばばあを呼んでくることにしました。

オオカミたちが呼んできたのは年をとった大きなオオカミで、なんと頭には鍋をかぶっていました。
飛脚は先ほどと同じように小刀で追い払おうとしましたが、鍛冶屋のばばあは鍋を見事に使いこなして飛脚の攻撃を上手に防ぎました。

何度も攻撃をかわされていましたが、飛脚はなんとか鍋の隙間から鍛冶屋のばばあの頭を切りつけることに成功しました。
悲鳴をあげながら逃げる鍛冶屋のばばあの後を追って、オオカミたちも全て退散しました。

飛脚オオカミたちが言っていた「鍛冶屋のばばあ」という言葉が気になったので、森を抜けてから近くにある鍛冶屋を訪ねることにしました。
すると、鍛冶屋からはおじいさんが出てきたので、おばあさんのことを聞いてみると、おばあさんは川で鍋を洗っている最中に転んで頭を切ったと言うのです。

飛脚が、おばあさんが寝ているという部屋に入ってみると、おばあさんの姿がみるみるうちに昨晩戦った鍛冶屋のばばあの姿へ変わっていきました。
すると、飛脚の姿に気がついた鍛冶屋のばばあが、またしても襲い掛かってきました。
飛脚は持っていた小刀でばさりと斬り、見事に退治することに成功しました。

その後、鍛冶屋の床下を調べてみると、本当のおばあさんのものと思われる骨が出てきたのでした。


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