【映画】おおかみこどもの雨と雪【あらすじ・ネタバレ】
19歳の花は東京のはずれにある国立大学に進学し、講義中の教室で彼と出会いました。
出席票を出さずに帰ろうとする彼に、花は親切心から出席票を出さないと出席にならないことをに教えると、彼は学生ではなく勝手に潜り込んで勉強しているだけだと言います。
なぜか親近感を覚えた花は、その後も彼に教科書を見せるなど次第に2人は仲良くなっていきました。
ある日、彼は自分が約100年前に絶滅したといわれているニホンオオカミの末裔である「おおかみおとこ」だということを花に打ち明けます。
突然の告白に花は戸惑いながらも受け入れ、2人は結ばれました。
一緒に暮らし始めた花と彼の間に2人の子どもが生まれ、娘の雪、息子の雨も彼と同じように狼に変身できる「おおかみこども」でした。
雨の出産後すぐに、彼が狼の姿で川に落ちて死んでいる姿を発見しますが、人間には野良犬が死んでいると思われ、彼の遺体はゴミ収集車で運ばれていってしまいます。
花は悲しみに暮れながらも2人の子どもたちを守るために、1人でおおかみこどもの育児に奮闘します。
雪と雨は感情が抑えられなくなると、狼のような耳が飛び出し顔も狼になってしまうため都会では育てられないと判断した花は、人里はなれた場所に移住することを決めます。
活発ですぐに狼に変身して遊びまわる雪に対し、雨は内気な性格で花から離れようとしない少年でした。
雪は小学校へ通うようになり友達と過ごすことが多くなり、次第に他の子たちと自分が少し違っていることに気づきはじめます。
雨も同じように小学校へ通うようになりましたが、学校生活に馴染むことができない毎日を送っていました。
そんなある日、雨は川で溺れたことをきっかけに自分が狼であることを自認するようになり、学校を抜け出して狼となって山で過ごすようになり、次第に山への憧れが強くなっていきます。
雪のクラスに転校してきた草平に「動物飼ってる?獣臭いんだけど」と言われた雪は、自分が狼だということが見破られたと思い動揺します。
それ以来、草平を避けるように過ごしていましたが、なぜ避けられているのか理解できない草平に追いかけられた雪はパニックで狼となり草平の耳にケガを負わせてしまいます。
ショックから立ち直れず学校を休み続けている雪を心配した草平は、毎日見舞うようになり、次第に仲良くなっていきます。
相変わらず学校を休み毎日山へ出かけている雨には、先生と慕うキツネがいました。
先生から山で生きる術を学び、自分が狼であることを自覚した雨と、私たちは人間なのと主張する雪は取っ組み合いの喧嘩を始めます。
その結果、雪は弟の雨に負けてしまいます。
山に住む先生が死亡し、代わりに山を守りたいと思い始めた雨は、大雨の日に家を出ることを決意します。
雨を探しに山へ入った花は、崖から落ちて気を失ってしまいますが、雨は花を助けて里へ下りてきました。
花をおろした後、雨は狼に姿を変え山へと走り去っていきました。
雪は人間として生きていくために進学し村を離れることになり、花はひとり山奥に残りましたが、山の中で狼となった雨の遠吠えを聞きながら幸せに暮らしました。