【映画】エグザム【あらすじ・ネタバレ】
「採用者には生涯、1億円の報酬を約束する」という条件を提示したある企業の就職試験の最終選考に8人の男女が残りました。
試験会場には窓もなく、出入り口付近には武装した警備員が立っていました。
中へ入ると、机とイスが用意されており、その上には試験用紙が置いてあるだけでした。
やがて試験官の男が3つのルールを教えました。
1.試験官、警備員と会話を交わしてはいけない
2.いかなる理由があっても試験用紙を破損してはいけない
3.絶対に試験会場から退出してはいけない
最後に試験官が「質問は1つ、答えも1つ。何か質問はあるか?」と問いかけ、制限時間80分を刻むタイマーカウントとともに試験が開始しました。
受験者たちはさっそく取りかかろうと用紙を裏返しましたが、用紙は真っ白で何も書かれていませんでした。
我慢しきれずに1人の受験者が誤った答えを用紙に書いた瞬間、警備員に捕まれ部屋の外に出されてしまいました。
それを見た1人の受験者がルールを思い出し、他の受験者に質問が見つかるまでみんなで協力することを提案しました。
その受験者はそれぞれの特徴をもとに受験者の呼び名を決めました。
協力し合うことを提案したホワイトのおかげで、受験者がひとつにまとまりだしました。
全く進展しないので、受験者たちはお互いの自己紹介を始めました。
ホワイトと軍人のブラウンはヘッドハンティングされてここへやってきたと言いました。
哲学者のデフ、工学者のブラック、医師のブロンド、科学者のブルーネット、心理学者のダークは自らが応募してやってきたと言いました。
その中でダークだけがこの会社のことについて詳しく知っていました。
この会社は巨大な製薬会社で、世界的に流行したウイルス性疾患に対するワクチンの開発に成功し急激に成長した企業だったのです。
さらにブルーネットのパートナーがその病気にかかっていることが判明しました。
そんな中、ホワイトはブルーネットとデフを強引に不合格にさせ、部屋から追い出しました。
そして「質問が分かった!」と発言すると、ブラックにイスに縛り付けられてしまいました。
目を覚ましたホワイトは、「持病があって1時間ごとに薬を飲まないと死んでしまう」と言い、薬を飲ませてくれるように頼み込みました。
ブラックは全く信用していませんでしたが、ホワイトが麻痺しだしたのを見て薬を飲ませました。
何とか一命を取りとめたホワイトはブラックに詰め寄られ、質問について話しました。
そして、最初から質問などは無く、最後まで残ったものが答えであり、採用者であると言いました。
ホワイトは警備員の銃を奪い、銃を向けてブラウンを退場させました。
さらにブロンドとブラックを退場させようとしましたが、ブロンドはブラックと手を組んでおり、退場した振りをして部屋を暗くしてブラックにホワイトから銃を奪うように指示しました。
しかし、ブラックは銃で撃たれてしまいました。
そんな中タイマーの時間が切れました。
自分だけが部屋に残ったから採用しろと叫ぶホワイトに警備員が近づき腕時計を指差すと、まだ80分は経過していませんでした。
実はブロンドがタイマーを早め、時間が経過したかのように見せかけていたのです。
こっそり足をドアから内側に入れていたブロンドは、完全に部屋から出ていませんでした。
部屋に戻ったブロンドは、デフがフランス語で言った言葉を思い出し、用紙を硝子で拡大して見ました。
するとそこには小さな文字で「Question 1」と刻印されていました。
ブロンドは試験官に白紙の用紙を渡し、「質問はありません」と答えました。
質問とは、試験官が最初にした、たった1つの質問だったのです。
ブロンドは見事に採用されました。