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【昔話】金の椎の実【あらすじ・ネタバレ】

むかしむかしあるところに、みよという娘が暮らしていました。
みよは猟師だった父を早くに亡くし、と2人で暮らしていました。

ある時みよが、重い病気になってしまいました。
みよは毎日の看病を続け、天神さまの社にの病気が治るように祈願を続けましたが、の容体は悪くなる一方でした。

ある日、天神さまの社からの帰りに、野良犬に襲われ傷ついたコウノトリの親子に出会いました。
みよは野良犬を追い払い、コウノトリを助け出しましたが、傷ついたコウノトリの親は死んでいました。
残された雛を哀れに思ったみよは親コウノトリを埋葬し、雛に「ピーコ」と名付けて育てることにしました。

ピーコみよのおかげですっかり大きく成長しました。
そんなある日、みよの看病に疲れてうたた寝をしている間に、ピーコが居なくなってしまいました。
ショックでみよが泣いていると、白い着物に白い頭巾を身につけた美しい女性が現れました。
女性は、「あなたのおかげで私の娘はあんなに元気に育ちました」と言って、空を自由に飛び回るピーコを指しました。
なんとその女性は、あの時死んだコウノトリの霊の化身だったのでした。

女性は、「今度は私が恩返しをする番です。天神さまの社の傍に、金色に輝く椎の実を置いておきますので、それを煎じてお母さんに飲ませてください」と言って姿を消しました。

みよは急いで天神さまの社へ行くと本当に金の椎の実が落ちていました。
それを持ち帰り、煎じてに飲ませると、たちまち病気は治り、元気になりました。


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