【童話】年を取ったライオンとキツネ【あらすじ・ネタバレ】
むかしむかしあるところに、年を取ったライオンがいました。
ライオンは体が弱っていたので、若い頃のように走って狩をすることができませんでした。
そこでライオンは、良いことを思いつきました。
それは、動物たちに自分のところへ見舞いに来させ、来た者を片っ端から食べるというものでした。
ライオンを見舞えば褒美がもらえる思った動物たちは、次々と食べられてしまいましたが、キツネだけは来ませんでした。
ライオンはキツネに来ない理由を訊ねると、頭の良いキツネは「みんな洞窟に入った足跡はあるのに、出てきた足跡がひとつもありません。
みんな洞窟の出口が分からなかったのでしょう。わたしもそうなると困るので生きませんでした」と答えました。
これにはライオンも何も言い返すことができませんでした。