【童話】ハーメルンの笛吹き男【あらすじ・ネタバレ】
むかしむかし、ハーメルンという町にたくさんのネズミがやってきて町のあちこちに住みつくようになりました。
ネズミが悪さをするので困った町の人たちは、ネズミ捕りを仕掛けたり、猫や犬を飼ったりしましたが、減るどころか増える一方でした。
そんなある日、町に男がやってきて金貨と引替えにネズミを退治してあげましょう、と言いました。
町の人たちは喜んで男の申し出を受け入れました。
男が手にしていた笛を吹き始めると、町に住みついたネズミたちが飛び出してきて男の周りに集まってきました。
男はネズミたちを川までおびき寄せ、川へ入るように誘導し一匹残さず溺死させました。
町の人たちが喜んでいるところへ男が戻り報酬の金貨をもらおうとすると、町の人たちはなかなか金貨を出そうとしません。
それどころか、ネズミを退治するだけで金貨渡すなんて高過ぎると言い出す者まで現れました。
町の人たちが約束を破ったことに腹を立てた男は、その場から姿を消しました。
しばらくすると男が町へ戻ってきて、またあの笛を吹き始めました。
すると町の子どもたちが男の周りに集まり、ネズミの時と同じように男の後をついて歩き出しました。
町の人たちは男を引き止めましたが、男は子どもを洞窟へ誘い入れ、一人残らず洞窟の中へ入ってしまいました。
洞窟は内側から封印され、男も子どもたちも二度と戻ってくることはありませんでした。