【昔話】風の神と子ども【あらすじ・ネタバレ】
むかしむかし、村の子どもたちがお堂の前で遊んでいると、突然風が吹き、とても大きな子どもがやってきました。
大きな子どもは、村の子どもたちに向かって、柿や栗がたくさんなっている山へ連れて行ってあげると言いました。
それを聞いた村の子どもたちは大喜びでついていき、山で柿や栗をお腹いっぱい食べて遊びました。
すっかり辺りが暗くなってきた頃、大きな子どもが突然、「ぼくは急いで行くところがあるから、自分たちだけで家に帰りなさい」と言い姿を消してしまいました。
見知らぬ山で子どもたちがさまよい歩いていると、遠くに明かりがついているのが見えました。
明かりを目指して進むと家があり、そこには風の神の親子が住んでおり、山へ連れてきてくれたのは南風の子どもだと教えてくれました。
村の子どもたちは風の神の親子の家でご馳走になり、帰りは北風の神のしっぽに乗せてもらって村まで送ってもらいました。
村では夜になっても子どもたちが帰ってこないので心配した大人たちが村中を探し回っているところだったので、無事に帰ってきた子どもたちを見て喜びました。