【昔話】大仏の食い逃げ【あらすじ・ネタバレ】
むかしむかし京の大仏と奈良の大仏が一緒に伊勢参りに行くことになりました。
体の大きな2人はなかなか伊勢までの道中、お腹が減ったので山の中にあるそば屋に立ち寄りお腹いっぱい食べました。
しかし、食べた後に2人もお金を持っていないことに気がつきました。
これは大変なことになった、とそば屋の店主に気づかれないように2人は走って逃げ出しました。
しかし2人体が大きかったために、すぐに息切れして走れなくなり、怒った店主に追いつかれてしまいました。
店主がそば打ち棒で奈良の大仏の頭を叩くと「クワーン、クワーン」と鳴りました。
今度は、京の大仏の頭を叩くと「コツコツ」と音が鳴り、それを聞いた店主は「コツコツ返すというなら、そう言えばいいのに」と言って許してくれました。
それから2人は一生懸命お金を貯めて、そば代をコツコツ返しました。