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【昔話】念仏天狗【あらすじ・ネタバレ】

むかしむかしあるところに、大きな杉の木が1本あり、そこに子どもが大好きな天狗が住んでいました。

この村に住む夫婦はいつも喧嘩をしており、それを見ていた子どもたちはいつも不安で悲しい思いをしていました。
天狗子どもたちがかわいそうになり、こっそりと仏壇の鐘を鳴らして念仏を唱えました。
誰もいないはずなのに鐘の音がするので、驚いて夫婦喧嘩はおさまりました。

しかし毎晩のようにあちこちの家で夫婦喧嘩が始まるので、天狗はくたくたになりながら仏壇の鐘を鳴らしていました。
ある時疲れ果てた天狗は、逃げる時に姿を消しそこなって、障子に長い鼻の影が映ってしまいました。
それを見た夫婦は、天狗が心配してくれていることに気付き、もう2度と喧嘩をしないようにお互いに気遣うようになりました。

こうして村には笑いが絶えなくなり、この天狗のことを念仏天狗と呼ぶようになりました。
天狗が住む杉の木にも、多くの子どもたちが遊びに来るようになり、毎日を楽しく過ごしました。


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