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【昔話】蛸八長者【あらすじ・ネタバレ】

むかしむかしある海辺の村に、タコ捕りの親子が住んでいました。
ある時、息子も良い歳になったので金毘羅参りに行こうと、おやじは四国へ向けて出発しました。

金毘羅船の中で知り合った長者と一緒に、金毘羅参りをすませ、温泉に浸かっている時に長者おやじが自宅の話をしていました。
そのうちに、長者はすっかりおやじのことを「大金持ちの蛸八長者」だと勘違いしてしまいました。
そして、長者のおやじ息子の嫁にしてほしい、と言い出しました。

金毘羅から家に戻ったおやじは、丸に八の字のかかれた旗を村中に掲げました。
後日、村の様子を偵察にきた長者の番頭は、今度は「村中が蛸八長者の持ち物だ」と勘違いしてしまいました。
こんな調子でとんとん拍子で話は進み、とうとう長者のが嫁ぐ日になりました。

千石船に大判小判、嫁入り道具をたくさん積んで、揃って蛸八長者の住む村へやってきました。
ところが、いざ家に行ってみると、粗末な建物だったものだから、長者は騙されたと思って腹を立てました。
しかしは「これも縁ですから、このまま嫁になる」と健気に言って、その夜婚礼の儀式を行いました。

その後、おやじの家ではが持ってきたお金で商売を始め、やがては千石船を48隻も持つほどの大長者になりました。
これで本当の蛸八長者になったのでした。


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