あらすじ君

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【昔話】3つの願い【あらすじ・ネタバレ】

むかしむかしあるところに、物持ちの家と貧乏な水車小屋の家がありました。
水車小屋の家は、麦や粟のもみ殻をとるという貧しい商売だったのですが、一家で朝から晩までよく働いていました。
一方、物持ちの家の商売はあくどい金貸しをしており、貧乏な水車小屋の一家をいつもばかにしていました。

ある日、雨に降られた旅のお坊さんがずぶぬれで通りかかりました。
お坊さんは泊めてほしいとお願いしましたが、物持ちの家はそれを断りました。
水車小屋の家はあたたかく迎え入れ、粗末ながらももてなしました。
お坊さんは、泊めてくれたお礼として、願いがかなうという3つの玉を置いていきました。

水車小屋の一家はひとつずつ玉を手にしてそれぞれ願いごとをとなえてみました。
おじいさんの順番で願いをとなえると、不思議なことにそれぞれの玉が消えました。
3人とも「家族みんなが元気で暮らせますように」という同じ願いをとなえていました。

これを見ていた物持ちの夫婦は、お坊さんを追いかけて連れ戻しました。
無理やり食事を与え、同じように3つの玉をくれるように催促しました。
こうして玉を手に入れた夫婦は、それぞれに願いをとなえ、きれいな着物100枚と米が詰まった米蔵100棟を手に入れました。
最後のひとつの玉は取り合いとなり、物持ちが玉を握ったままに向かって「鬼ばば!!角でも生やして鬼になれ!!」と言いました。
すると玉は消え、の頭には角が生えて本当の鬼となってしまいました。

一方、水車小屋の一家は相変わらず貧乏だったのですが、病気になることなく、いつまでも幸せに暮らしたということじゃ。


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