あらすじ君

様々なあらすじを1分で読めるようにまとめました

【昔話】乞食のくれた手ぬぐい【あらすじ・ネタバレ】

むかしむかしあるところに、海産物問屋があり、そこにお梅という年頃の女が住んでいました。
お梅は気立てがよく、働き者だったのですが、決して美人というわけではありませんでした。

ある暑い夏の日、お梅店先で水をまいていると、1人の乞食がやって来て、水を1杯飲ませてほしいと言いました。
しかし女将が出てきて、追い返してしまいました。
追い返してしまった乞食を可哀相に思ったお梅は、女将に内緒で水とおにぎりを分けてあげると、乞食はお礼にと汚い手ぬぐいを差し出してくれました。

お梅はその夜、夢の中で観音さまに顔をなでられる夢を見たのですが、井戸に顔を映すと、いつもの顔が映っていました。
悲しくなったお梅は、明け方まで泣き通しました。

朝になり、村の若者たちがいつものようにお梅の顔をからかいました。
お梅はの目にはまた涙があふれ、顔を洗って、乞食にもらった手ぬぐいで顔を拭きました。
すると、お梅の顔がまるで絵に出てくるような美人に変わっていました。

そこに女将がやって来たので、今起きていることを話すと、自分も美しくなろうと江戸中の乞食を集めて、酒や食事を振る舞い、こじきの手ぬぐいを集めました。
女将の顔はどれを使っても変わりませんでしたが、最後に残った手ぬぐいで顔を拭くと、の顔になってしまいました。


 - 昔話

  関連記事