【昔話】姥皮【あらすじ・ネタバレ】
むかしむかしあるところに、日照りが続いた村があり、やがてその村の水は枯れてしまいました。
そこへ男がやってきて、雨を降らせてやる代わりに娘を嫁にくれと言いました。
村人たちはそれを承諾し、雨が降ったのですが、男は実は大蛇の化身でした。
村人たちは困り果てましたが、3人娘の末娘が自ら嫁にいくと言い、千のひょうたんと千の針を持ち、大蛇の住む淵へ向かいました。
淵につくと、ひょうたんを全て淵に浮かべ、大蛇に沈めてみせろと言いました。
大蛇はやってみようとするものの、沈めることができず、やがて疲れて岸にのびてしまいました。
娘はその隙に、蛇の嫌う金気で出来た千の針で刺すと、大蛇は死んでしまいました。
大蛇は殺したものの、嫁に行くといって村を出たので帰る訳にもいかず、しばらく山中を歩いていると、一軒の家を見つけました。
そこに住む老婆に事情を説明すると、老婆は自分は大蛇に追い出された淵の大ガマだと言い、大蛇が死んだことを喜びました。
老婆は、これをかぶっていれば悪いことは起きないと言って、かぶれば老婆の姿になる「姥皮」を娘に渡しました。
そして、この道を行った先にに優しい屋敷があるからそこへ行くようにすすめました。
屋敷に着くと、見た目は老婆の娘を雇ってくれ、そこで娘はしっかり働きました。
しかしある日、姥皮を脱いで髪を結っていた娘の姿を屋敷の若旦那が見てしまい、すっかり恋に落ちてしまいました。
やがて老婆が娘だったことに気づき、2人は夫婦になりました。