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【昔話】たぬきの手習い【あらすじ・ネタバレ】

むかしむかしある寺に、源哲という和尚がやってきました。

村人源哲にあいさつをしようと寺を訪れましたが、屋根の上で酒を飲んでいる源哲を見つけ、あきれて声もかけずに帰っていきました。

その日の夜、源哲の噂を聞いた裏山に住む子狸たちが人間の子どもに化けて寺にやってきました。
子狸たちは源哲に声をかけ、読み書きを教えてもらうことになりました。
やがて、村の子どもたちも親に内緒で寺に習いに来るようになったのです。

そんなある日、手習いのお礼にと、村の子どもたちは近くの川で獲った魚を源哲に差し出しました。
それを見た子狸たちもお礼をしようと話し合い、雨の日に源哲の代わりに酒を買いに行くことにしました。
雨の日に外へ出るのは大変だと源哲が言っていたことを覚えていたのです。
それから雨の日になると、子狸たちは人間の子どもに化けて酒を買いに行き、源哲に届けるようになりました。

ところが、酒屋の店主子狸たちは正体を現し、泣きながら山へ逃げてしまい、そのまま姿を見せることはありませんでした。

このことを聞いた源哲は、子狸たちにかわいそうなことをしてしまったと涙を流しました。


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