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【昔話】へびの息子【あらすじ・ネタバレ】

むかしむかしあるところに、おじいさんおばあさんが住んでいました。
この夫婦には子どもがいませんでしたが、ヘビの息子がいました。

このヘビは、おじいさんが山で見つけた卵が孵ったもので、子どものいない夫婦はヘビに「ハル」と名前をつけてかわいがっていました。
しかし大きく成長していくハルを見た村人たちは、いつか夫婦が食べられてしまうのではと思う、気が気ではありませんでした。
とうとう村人たちは、明日ハルを始末する、と夫婦に告げました。

その夜、ハルを殺されたくない夫婦は、泣く泣くハルを山奥に捨てることにしました。
捨てられてしまったハルは、山奥で一人地面を掘り大きな池を作ってその中で暮らしていました。

それからしばらく経ったある日、ハルが掘った池の周りに梅や桜などが咲き乱れ、村人たちは弁当を作ってお花見に出かけました。
その時、花見をしていた子どもが池に落ちてしまい、ハルが溺れた子どもを助けてくれたのでした。

村人たちは、村から追い出したのに助けてくれたハルにたくさんの餅を持ってお礼をしました。
しかしハルは受け取らず、自分を育ててくれたおじいさんおばあさんに渡してください、と言いました。
村人たちは「わたしたちが責任を持っておじいさんおばあさんの面倒を見る」とハルに約束しました。

それを聞いたハルは安心したようにうなずき、それ以降姿をあらわすことはありませんでした。


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