あらすじ君

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【昔話】かせかけミミズ【あらすじ・ネタバレ】

むかしむかしあるところに、機織りの上手な2人のお嫁さんが隣同士で住んでいました。
見栄っ張りなお嫁さんは「細くて美しい糸の方が良い」とし、もう片方のお嫁さんは「丈夫なのが良い」として、お互いに一歩も譲らず毎日ケンカばかりしていました。

ある年、秋祭りに着ていく着物を作ろうと、2人のお嫁さんは機を織っていました。
見栄っ張りのお嫁さんは、村で1番目立つような美しい着物をとていねいに仕上げていました。
もう片方のお嫁さんは、の着物を先に仕上げて、自分の着物は太い糸を使って粗く織りあげました。
ていねいに織っていた見栄っ張りのお嫁さんの方が、秋祭りの日までに仕上げることができず、仕方なく大きなかめの中に入って、亭主に背負わせて秋祭りに出かけました。

ところが、祭りの出店前で2人の嫁が出くわしてしまい、またケンカを始めました。
粗い着物を着た嫁と、かめに入った無様な嫁は、お互いに「恥かき嫁だ!!」とののしり合いました。
大勢の見物人が集まる中、恥ずかしくなった亭主は背負ったかめを投げて逃げ帰ってしまいました。

放り出されたかめは粉々に割れ、見栄っ張りのお嫁さんは大勢の前に裸で投げ出されてしまいました。
しかし、かめの口のところだけは割れず嫁さんの首にかせのように残っていました。
裸のお嫁さんは、あまりの恥ずかしさに身をよじり地面の中に入り込み、これが首に白い輪のある「かせかけみみず」になったそうです。


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