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【昔話】まぬけな泥棒【あらすじ・ネタバレ】

むかしむかしあるところに、一人の泥棒がいました。

ある日の夜、泥棒は酒屋の壁に穴を開けて忍び込もうとしていました。
しかしこの泥棒はとても用心深かったので、忍び込む前にひしゃくを使って中が安全かどうかを確認することにしました。

一方、酒屋の中では主人がお金の数えているとろこでした。
ふと見ると、壁の穴からひしゃくが出てきて不自然にキョロキョロと動き回っていました。
これは泥棒に間違いないと思った主人は、近くにあった芋の茎を持ち構えました。
そして、ひしゃくが引っ込み、代わりに泥棒の頭が出てきたところを思いっきり芋の茎でたたきました。

驚き過ぎた泥棒は、自分が死んでしまったと勘違いして気を失ってしまい、主人は自分が泥棒を殺してしまったと勘違いしてしまいました。
小心者の主人は、泥棒の体を人気のない河原に捨ててしまいました。

雨が降り始めると、気を失っていた泥棒は目を覚ましました。
死んでしまったと思い込んでいる泥棒は、見慣れた景色も目の前の河原も全て三途の川に見えていました。

やがて、河原の向こうから朝日が昇っても、泥棒には極楽浄土の光に見えていました。
さらに勘違いした泥棒は、お釈迦様にひと目会おうと、蓮池に飛び込みバタバタしはじめました。

ふと見上げると、蓮池のほとりに人が立っているのが見えました。
お釈迦様だと思った泥棒は大喜びで近寄り、地獄へは落とさないで欲しいと懇願し、また気を失ってしまいました。

泥棒が見た人は、町外れにある寺の和尚だったのですが、お釈迦様ではないと説明しても泥棒は信じませんでした。

そしてとうとう泥棒は、寺に住み込んで働き、勘違いしたまま過ごしました。


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