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【昔話】井戸に小判【あらすじ・ネタバレ】

むかしむかしあるところに、親切で働き者の伍作というおじいさんと、怠け者で嘘つきの仙蔵というおじいさんがいました。

仙蔵じいさんは、忙しい時期に限って病気になって働けないと言いましたが、伍作じいさんは疑うこともなく他の草取りをしていました。
今日も仙蔵じいさんは面倒な仕事を伍作じいさんに押し付けて、夫婦そろって酒を飲んで過ごしていました。

その年の冬、伍作じいさんのところのおばあさんが井戸に水を汲みに行った時に足を滑らせて井戸に落ちてしまいました。
伍作じいさんおばあさんを助けようと、井戸の上から声をかけました。
井戸の下まで続く釣瓶の縄を帯に巻きつけるように言い、おばあさんを一生懸命引き上げました。
すると、不思議なことにずぶぬれになったおばあさんの着物の袖にたくさんの小判がつまっていました。
伍作じいさんおばあさんは、井戸の水神さまからの贈り物だろうと思い、感謝しました。

それを見ていた仙蔵じいさんおばあさんは、同じように井戸に落ちて小判を手に入れようと考えました。
おばあさんは勢いよく井戸に落ち、それを仙蔵じいさんが上から引き上げようとしたのですが、おばあさんは誤って縄を首に巻きつけていたので、引き上げられた時には息が詰まって散々な状態でした。

もちろんおばあさんの袖には小判など入っていませんでした。


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