あらすじ君

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【昔話】墓場の犬【あらすじ・ネタバレ】

むかしむかしある雪山で狩人が遭難しました。
狩人猟犬と一緒に谷底の岩の割れ目に避難すると、不思議なことに割れ目の奥には立派な屋敷が建っており、そこには不気味なおばあさんが住んでいました。

おばあさんは、「お前の連れている猟犬とわたしの犬と噛み比べをしないか?」と言い、子牛ほどの大きさの斑点模様の犬を出してきました。
猟犬も立派で十分強い犬だったのですが、斑点模様の犬ににらまれると、突然金縛りにあったかのようにその場に倒れこみ、斑点模様の犬にまる飲みにされてしまいました。
それを見ていた狩人おばあさんが怖くなり、屋敷からそそくさと逃げ出しました。

大事な猟犬を見殺しにしてしまったことを後悔しながら狩人が歩いていると、山中で修行をしている山伏に出会いました。
しばらくして墓場に辿り着いた山伏は、大きな犬に姿を変えて、墓を掘り返して死体を食べ始めました。
そして狩人に向かって、「わたしがお前の猟犬の仇をとってやろう」と言いました。

山伏扮する墓場の犬を連れた狩人は再びおばあさんの屋敷へ戻り、もう一度噛み比べがしたいと申し出ました。
墓場の犬斑点模様の犬ににらまれても屈することなく、斑点模様の犬をまる飲みにし、見事勝利しました。
するとそれを見ていたおばあさんは怒り、自分の姿を大きな犬に変え、狩人に襲いかかってきました。
それに気づいた狩人は持っていた猟銃を発砲し、そのまま気を失ってしまいました。

狩人が目を覚ますと、死んだはずの猟犬狩人の身体を暖めてくれていました。
今まで起きたことは全て夢だったのです。


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