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【昔話】化け地蔵【あらすじ・ネタバレ】

むかしむかしある雨の降る夜、町にある小さな豆腐屋にがやってきました。
はとっくりを差し出し、このとっくりに豆腐を一丁入れて売ってほしいと言いました。
豆腐屋の主人に、とっくりに豆腐は入らないことを伝えからの注文を断りました。
しかし、何度もしつこく頼み込まれたので主人は仕方なく豆腐をとっくりの口元へ持っていくと、なんと豆腐がするっととっくりに滑り込みました。
驚いた主人は、のことが気になり後をつけることにしました。
は寺の境内に入っていきましたが、寺の地蔵さんの前まで来たところでを見失ってしまいました。

次の日の夜、酒屋にが訪ねてきました。
今度はざるを差し出して、このざるに酒を入れてほしいと言いました。
酒屋の主人も、ざるには酒は入らないと、からの注文を断りましたが、しつこく頼み込まれたので酒をざるに注ぎました。
すると酒はざるからこぼれることなく、きっちりと入ってしまったのです。
酒屋の主人も、豆腐屋の主人と同じようにの後をつけましたが、やはり地蔵さんの前まで来たところで姿を見失ってしまいました。

どうしても気になった酒屋の主人は翌朝、もう1度地蔵さんのあたりへ行ってみました。
主人がふと地蔵さんの顔を見てみると、地蔵さんの口のまわりには豆腐の食べかすがついていました。
それを見た主人は、酒を買いにきた地蔵さんだったのだと思い、それ以来この地蔵さんは「化け地蔵」と呼ばれるようになりました。


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