あらすじ君

様々なあらすじを1分で読めるようにまとめました

【昔話】貧乏神【あらすじ・ネタバレ】

むかしむかし、あるところにに藤兵衛という貧乏な百姓一家が住んでいました。

子宝だけには恵まれたので、働いても働いても暮らしは一向に楽にならず、とうとう夜逃げすることになってしまいました。
明日は夜逃げという日に、藤兵衛は納屋でわらじを編んでいる貧乏神を見つけました。
貧乏神は夜逃げする藤兵衛一家について行こうとしており、それに気づいた藤兵衛は、「貧乏神がついて来るなら逃げても無駄だ…」と落胆し、家の中に引きこもってしまいました。

藤兵衛一家がいつ出発するかわからない貧乏神は、毎日わらじを編み続け、いつのまにやら大量のわらじが出来上がってしまいました。
それを見た藤兵衛は、草鞋を持って町へ売りに行ってみると飛ぶように売れました。

どうしても貧乏神を追い出したい藤兵衛は、わらじの売り上げで買った酒やごちそうでもてなしてみたが、貧乏神は出て行こうとしませんでした。
仕方なく藤兵衛は、わらじづくりに必要な藁を確保するために、前よりももっと働かなくてはいけなくなりました。
貧乏神がいる限り暮らしは楽になりませんでしたが、気が付くと夜逃げするほどの貧乏ではなくなっていました。


 - 昔話

  関連記事